ロシアン以来久しぶりにさゆの顔を見て、幸せ~な気分になったので
やっぱり私はさゆのこと 大好きらしい。
とにかく顔がにやけてしょうがなかったです。
以下 『雪景色』大月さゆさんのみの感想です

ビジュアルは辛口、芝居は甘口です。
●ビジュアルについて
パンフがすごくかわいくって、期待しておりました。
ただ笑うと・・・
くしゃっと笑う人なので、目が真ん中によってしまいます。なのでもう少し長めにアイラインを入れると笑ったときもバランスがよくなるのではないかなあ。
また1・2幕の鬘ですが、前髪部分が結構深くて、額の山形が2つはっきりしていました。額を隠せるからかなと思ったんですが、さらさやみみのタイプのあまり前髪の深くないものでもよかったのではないかな。微妙な違いなんだけど。髷の鬘は額の下のほうに付けるから、もともと額は隠せるんですよね。さゆがつけているタイプだと うん?となってしまいました。
試してみた結果だと思うんだけど、パンフのようなすました笑顔にはよく合っているんですが、にっこにこ笑った顔には目が真ん中によっているのを強調してしまっていて、あんまりよくない・・・

3幕は、1・2幕よりきれいでした。役柄的に笑顔全開ではないのでメイクも鬘もバランスがよくて似合っていました。
●芝居について
3幕とも異なったタイプの役がもらえてよかったです。
3タイプの役をしっかりと演じわけできていたから、なおさらそう思いました。
(第1幕)
大問屋の若女将さんということで、少し気位もあるんだけど商売屋らしい腰の低い感じが出せていました。歩き方や座り方も上品できちんと演じられていました。
「浪江を演じている」というのを一番感じたのは振り向き方です。佐々木信濃守@ナガさんに「余ったもの同士」と言われたとき、佐々木信濃守の方を向いたんですが、それが「浪江」だったのです。周りの人達が「ええ!」という感じでパッと佐々木信濃守を見る中、一人ゆっくり振り向くの。
あくまでおっとりと優雅に。表情も「まあ」とびっくりしているだけ。
「余ったもの同士」なんて失礼なこと言われたらぷんぷん怒ってもいいんですが、負の感情はないんです。ただ驚いている。そこに大問屋の奥さんの余裕みたいなものを感じたのです。上手いなあ。
(第2幕)
1幕とがらりと変わっておきゃんな姉御・お静。お静なのに(笑)
歩き方はカツカツしているし、立ち姿も堂々としていてまさに、姉御!幼馴染連中は私がまとめます!みたいな。こういう強気な表情は得意だよね。吉蔵@チギとちらりと視線を交わしたりするときには、なにげに吉蔵を立てる演技をしていたのもツボ。
1幕と全く違って面白かったです。しゃべらなくても違いが表現できていました。
(第3幕)
いいけど、もっとできるんじゃない?と思ったのが第3幕。
姫への忠誠心や死の覚悟、使命に懸ける静かな情熱を感じることはできました。身代わりになることになった後の表情とかは静かな笑みを湛えていていい表情だと思うんです。
でも、もっとほしい。歌も上手く歌えていましたが、そこに込めてほしい感情がまだ足りない。小さく上手くまとめている感じなの。もっと使命や死への気魄を感じたい。
歌は短いし、そこに感情を込めるのはとても難しいと思います。でも最近のさゆの成長ぷりを見ていると、さゆならもっとできる!と思うんですよね~
東京での進化に超期待しているのが3幕です。
*
研7、新人公演卒業という現在
大人の役や味のある役をうまく自分の中で昇華して、舞台で輝けるのはとても大事なことだと思います。
今回彼女の存在をしっかりと感じることができました。
そういう意味で雪景色という作品に出れたのは、さゆの役者としてのスキルを上げるためにはよかったのではないでしょうか。
若手バウ公演ということでさゆのキャリアが目立って貫禄さえ感じましたが、できれば本公演でも、大人の女役や敵役が見てみたいです。本公演でどこまで通用するのか、考えるだけでも楽しみ
今 さゆが役者として成長しているのをひしひしと感じるんです。
その期待感も、さゆに魅力を感じるひとつになっていると思います。
役を楽しみ、役者として成長する、そういう彼女のスタンスがいいなあ。
もう 本当に大好き。
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